口呼吸を鼻呼吸へ!原因と歯医者での治療。自宅での治し方

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口呼吸を鼻呼吸へ!原因と歯医者での治療。自宅での治し方

口呼吸を他人から指摘されたり、よく口が乾いてしまったりすることはありませんか?
呼吸は、本来鼻で行なうべきものですが、中には口で呼吸をしている場合があります。
鼻ではなく口で呼吸をすることで、さまざまな病気のリスクが高まってきます。
一方、鼻で呼吸することは、口腔状態や身体に多くの良い影響があります。
今回は、自分が口呼吸をしているか?のチェック方法や、口呼吸の原因とリスク、治し方について詳しくご説明致します。

1.呼吸とは

呼吸とは、外呼吸と細胞呼吸にわけられます。
外呼吸とは空気を吸うことで、外界から酸素を取り込み、空気を排出することで二酸化炭素を放出ことをいいます。
一方、細胞呼吸とは細胞レベルでの血液を介したガス交換のことです。一般的な呼吸というと前者を意味しています。

ヒトの呼吸は、普段は特に意識することなく呼吸中枢により自動的に行なわれますが、意識して制御することも可能なため、随意運動でもあるところに特徴があります。
たとえば、呼吸と同じく生存に必要不可欠な心臓の動きは、意識して制御することはできません。呼吸の自動能には、心臓の自動能にはない特徴があります。
通常、ヒトの呼吸回数は、1分間あたり15回前後ですが、運動時には回数が増えます。そのため、運動時の酸素の取り込み量は、安静時の10倍近くになります。

2.口呼吸とは

通常、呼吸は鼻で行ないます。口は、食べるために用いるのが正常です。
生物の進化の上では、鼻と口は完全に分離されていました。ところが、進化の過程で、ヒトは声を出すために喉のあたりで空気の通り道である気道と、食べ物の通り道である食道が繋がってしまいました。ですから、鼻からも口からも呼吸することが機能の面からは可能となっています。

運動時等、短時間にたくさんの酸素を必要とする時には、鼻よりも開口部が広いために効率が良い口から呼吸をすることにより、大量の酸素を取り込むことができるようになります。これは誰しも経験があることと思われます。
しかし、本来は呼吸は鼻ですべきものです。安静時も鼻ではなく口で呼吸するのは、病的な状態であると考えられます。そこで、口で呼吸する状態を口呼吸とよび、鼻からの呼吸である鼻呼吸と区別しています。

3.鼻呼吸の利点

では、鼻で呼吸するとどのような利点があるのでしょうか。

3-1.異物の除去

鼻から入った空気に含まれた異物は、まず鼻毛や鼻の表面の粘液でキャッチされます。キャッチされた異物は、鼻水によって排出される様になります。

3-2.免疫系による細菌防御

免疫系による細菌防御
鼻の奥には、扁桃リンパ組織があります。リンパ組織とは、免疫系の働きを担っている組織です。免疫系とは、身体が持っている異物や細菌等の微生物から身体を守る機能のことです。
扁桃リンパ組織は、いわば関所のような役割をしています。鼻から空気に含まれて運ばれてきた微生物は、ここで止められ、身体の奥に進んでいくのを防ぎます。

3-3.加湿

鼻の穴から喉までは、成人の場合でも15[cm]ほどしかありません。けれども、この短い行程の間に、たくさんの副鼻腔があります。
鼻から入ってきた空気は、直接喉に行くのではなく、途中で副鼻腔に入り込みます。副鼻腔に入ることで、乾いた空気が加湿され湿り気と適度な温度を与えられます。この働きにより、喉をいためにくくすることができます。

4.口呼吸をしてしまう原因

では、どうして正常である鼻からではなく、口で呼吸をしてしまう様になるのでしょうか。

4-1.鼻づまり

アレルギー性鼻炎や花粉症などで、鼻が詰まってしまうと、鼻で呼吸をすることが出来なくなりますので、必然的に口呼吸になってしまいます。

4-2.癖

単に口で呼吸することが癖になっていて、これが原因で口で呼吸している場合があります。

4-3.筋力の低下

口を閉じることができるのは、口の周囲の筋肉の作用です。こうした部分の筋力の低下も、口を開けてしまうことに繋がるので、口呼吸の原因となり得ます。

4-4.歯ならび

歯ならび
前歯がいわゆる出っ歯の状態になっていると、唇に当たってしまうので、口が閉じにくくなることがあります。

5.口呼吸がもたらすリスクについて

では、口呼吸を起こすとどのような弊害が起こりえるのでしょうか。

5-1.呼吸器系の病気になりやすくなる

鼻を通して呼吸をすると、吸い込んだ空気は鼻の中で加湿されてから気道へと流れていきます。しかし、口呼吸の場合、空気は加湿されることなく乾燥したままで気道へと送られていきます。
乾燥した空気が通ることで、喉が乾燥してしまいます。それだけでなく空気は乾燥したままで肺にも届くことになります。この結果、のどの炎症や呼吸器系の病気を起こしやすくなったり、風邪をひきやすくなったりします。

5-2.歯の着色をおこしやすくなる

実は、唇が歯をこすることは、歯の着色を抑えるためにとても重要な要素なのです。口呼吸をしていると、前歯に唇が一部しか当たらなくなるので、特徴のある前歯の着色が起こります。

5-3.むし歯になりやすくなる

むし歯は、むし歯菌が歯の表面で乳酸を作り歯を溶かすことで起こる病気です。歯を溶かしても、初期の段階であれば、唾液に含まれている成分のおかげで自然に修復されるのですが、口呼吸によりお口全体が乾燥してしまいますと、唾液の流れが悪くなります。
このために、むし歯を治そうとする働きが機能しなくなってしまいますので、むし歯になりやすくなります。

5-4.歯周病になりやすくなる

歯周病の原因は、歯周病菌です。唾液の成分には殺菌作用のある成分があるのですが、口呼吸により口の中が乾燥しますと、唾液が減少することで、殺菌力が低下します。
そのために、歯周病菌の活動性が増したり、また、歯茎が乾燥することで歯茎が炎症を起こしやすくなったりします。口呼吸は、歯周病を悪化させるリスクをはらんでいます。

5-5.歯ならびの悪化

歯ならびは、舌の内側から歯を外に押し出す力、唇や頬の外側から内側へ押す力が、バランスをとることで、成り立っています。口呼吸の場合、唇が外側から歯を内側へ押す力が不足するので、前歯が出っ歯になりやすくなります。

5-6.顔つきの変化

口呼吸をしている人はそうでない人と比べて、口の周辺部の筋肉を使わないので、口元がたるんだ顔つきになってしまいます。

5-7.集中力の低下

口が渇くことで、水分を補給したいという衝動が起こる頻度が、鼻呼吸の人と比べて増加します。それにともない、集中力も低下してしまいます。

5-8.アレルギー性の病気のリスクが上がる

鼻の奥には扁桃リンパ組織という免疫系の組織があります。通常の鼻呼吸では、この部分を通して病原微生物を排除しますが、口呼吸ではこの部分に空気は通りません。
逆に扁桃リンパ組織の出口から空気が逆流するようになり、扁桃リンパ組織の機能が低下します。そのため、免疫系に異常が生じ、アトピー性皮膚炎などのさまざまなアレルギー性の病気、リウマチなどのリスクが上がってきます。

6.口呼吸を早期に見つけるためのポイント

口呼吸をしていても、なかなか気がつかないこともあります。そこで、口呼吸をしている時に現れやすいポイントをまとめてみました。
少しでも当てはまる場合は、口呼吸をしている可能性があります。

6-1.口が渇きやすい

口呼吸をすると、お口の中が乾燥してしまいます。そのために口が渇きやすくなります。

6-2.他の人から口が開いていると刺激される

口で呼吸をするために、無意識に口が開いています。無意識に開いているので自分では気がつかないことが多いです。

6-3.気づいたら口が開いている

口呼吸をしていると口を無意識に開けているために、ふと鏡を見ると口が開いています。

6-4.鼻が詰まりやすくなる

口で息をする原因が、鼻づまりによることがあります。しかし、大半は逆で、口呼吸をすることで鼻が詰まりやすくなるのです。口で呼吸をすれば、鼻の呼吸に関する筋肉や、その機能が低下してしまいます。鼻を使わなくなるからです。その結果として、鼻が詰まってくるのです。

6-5.いびきをかいているといわれる

いびきは睡眠中に起こすものですが、実は鼻呼吸をしていると起こりません。口呼吸をすることで、口が開きます。
口が開く時に同時に下顎が下に下がります。それに伴って、舌も下方に下がり、気道を狭くしてしまいます。これによりいびきがおこります。ですから、寝ている間のいびきは、口呼吸のサインでもあります。

6-6.口を意識して閉じると苦しくなる

鼻で呼吸が出来ない、もしくはしにくいために、口を閉じると息苦しくなります。

6-7.朝起きたら、口の中や喉が渇いている

睡眠中に口呼吸をしていると、口が乾燥しているために、朝起きた時に渇いた感じがします。

6-8.唇が乾きやすい

お口がかわきやすいのと同じく、唇も乾燥しやすくなってきます。

6-9.唇の形が反り返っている

長年口呼吸を続けていると、上唇が上方向に、下唇が下方向に反り返ってくることがあります。

6-10.口臭が強い

お口の乾燥傾向により唾液が減ってきますと、唾液に含まれる抗菌成分が減少し、口臭の原因となることがあります。

6-11.入れ歯の場合、お口の中に入れ歯傷が出来やすい

口呼吸をしていると、口の中が乾燥します。口の表面である粘膜は、本来潤った状態にあるべきところなので、乾燥に弱い性質があります。入れ歯という異物を口に入れていると、それが粘膜に擦れるために、傷がつきやすくなります。

7.歯科医院では口呼吸をどう治すの?

7-1.矯正歯科治療

前歯の歯ならびが原因で唇を閉じにくくなっている場合は、矯正歯科治療が必要となってきます。歯ならびの位置を変えることで、唇を閉じやすくします。

7-2.口腔筋機能療法

弱くなっていると考えられる筋肉を選択的に強くする、いわば筋肉トレーニングの一種です。具体的な方法については、診断を受ける必要がありますので、主治医の歯科医師と相談してください。

8.歯科医院以外では、どのような口呼吸の治療法があるの?

8-1.口呼吸をしていることに気づくこと

自覚がないことには、口呼吸を治しようがありません。まずは呼吸という行為に意識を傾けてもらうことから始める必要があります。

8-2.鼻づまりの治療

鼻づまりは、鼻呼吸を邪魔してしまう最大の要因のひとつです。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、花粉症などさまざまな鼻の病気があります。
こうした病気を耳鼻咽喉科で治療してもらうことは、鼻の通りを改善させてくれますので、鼻呼吸を行ないやすくする効果があります。

8-3.あいうべ体操

あいうべ体操
あいうべ体操とは、口の周囲の筋力が低下している時に行なう筋肉トレーニングです。”あ”・”い”・”う”・”べ”という単語には、口の運動の基本となる動きがすべて含まれています。口の周囲の筋肉を鍛えるのに、簡単でしかも費用もかからず、年齢も問わないので、もっとも行ないやすい方法といえます。方法は、下記の通りです。
「あぁ〜」と大きく口を開けます。
「いぃ〜」と口を横に広く開きます。
「うぅ〜」と唇を前につきだします。
「べぇ〜」と舌を思い切り前に突き出し、そして下に伸ばします。
これを、1日に30回を目安に続けます。声は出しても出さなくても構いません。1回あたりおよそ5秒と計算して、3分前後でできます。やり始めた頃は、意外と口が疲れると思います。ですので慣れるまでは、何回かに分けて行なう方がいいでしょう。

まとめ

口呼吸の治し方について、歯科医院では、歯ならびが原因なら矯正歯科治療を、口の周囲の筋力の低下に原因があるのなら、口腔筋機能療法という筋力トレーニングを指導します。
歯科医院以外で行なうのであれば、まずは口呼吸であることを理解し、鼻に炎症があるなら耳鼻咽喉科での鼻の治療を、口の周囲の筋力の低下に対しては、あいうべ体操を行なってみてください。
そして、口呼吸に関係するいろいろな病気を防ぐ様にしましょう。

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