虫歯を削らずに保険で白く治療!コンポジットレジンとは

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虫歯を削らずに保険で白く治療!コンポジットレジンとは

虫歯ができてしまった時、できれば大切な歯を削らずに治療できると良いですよね。
また、欠けてしまった部分などが銀歯など目立つものではなく、保険治療の範囲内で白い歯で治療できると見た目にも良いと思います。
今回はそのような歯の治療時に大活躍するコンポジットレジンをご紹介します。

1. コンポジットレジンを用いた虫歯治療

1-1. レジン修復とは

虫歯治療には、いろいろな方法があります。虫歯のできた歯やその大きさ、形などを診察して、歯科医師が患者さんに最適であろうと思われる方法を選択して提示します。
その説明に対して、同意が得られれば治療を開始します。

レジン修復とは、こうした虫歯治療のひとつで、コンポジットレジンとよばれる合成樹脂を虫歯を削ってできた穴(窩洞といいます)の部分に直接注入して、固める治療法のことです。

1-2. コンポジットレジンとは

コンポジットレジン(composite resin)とは、虫歯治療に用いられる合成樹脂のことです。
コンポジットレジンでの修復
コンポジット、すなわち複合とは、性質の異なる2種類以上の物質が混ざり合って、1つの成分となるっていることを示しています。

基本的には、ベースとなるレジンと無機質の微粒子から成り立っています。なお、コンポジットでないレジンは、近年は用いられなくなりました。
ですから、現在ではレジンといえばコンポジットレジンといっても間違いではないでしょう。

コンポジットレジンには、様々な種類があります。虫歯治療の際に、虫歯を削って形作った窩洞に直接詰めることができるコンポジットレジンとしては、現在、光重合型とよばれる特定の波長の光を当ててタイプが主流となっています。
これは、専用の光照射器から、波長450~520[nm]の可視光線を照射して固めるタイプのコンポジットレジンとなっています。
光を当てないと固まらないので、いろいろ複雑な歯の形に合わせてゆっくり丁寧に詰めることが出来ます。

2. どのような虫歯なら、コンポジットレジンが使えるの?

コンポジットレジンの修復適用範囲は小さな虫歯

基本的には、小さな虫歯の場合ということになります。
被せないといけないくらいの大きさの虫歯や、神経をとらないといけないほど深い虫歯の場合は、コンポジットレジンで治すことは難しいです。
前歯の表面にできた虫歯は、コンポジットレジンの得意とするところです。

最近では、コンポジットレジンの強度もより高い製品が開発されてきましたので、コンポジットレジンで詰めることが出来る範囲が広くなってきました。

3. コンポジットレジンのメリット

3-1. 見た目

一番のメリットは、見た目の自然さでしょう。金歯や銀歯とは異なり、歯の白さに近い色ですので、上手に詰めることさえできれば、非常に自然に見えます。

3-2. 治療期間

コンポジットレジンによる治療は、その日を含め1~2日ほどで治療が完了できることにあります。
例えば、金歯や銀歯の場合、歯型をとらないとできませんので、何回か歯科医院に来院する必要があります。
コンポジットレジンでの治療の場合は、1日で終わりますから、忙しい方でも治しやすいといえます。

3-3. 歯を削る量が少ない

被せ物を入れて虫歯治す場合と比べて、コンポジットレジン修復の場合は、歯を削る量が少なくて済みます。

3-4. 金属アレルギーがおこらない

コンポジットレジン修復では、金属材料を使いませんので、金属アレルギーのある場合でも安心して治すことが出来ます。

4. コンポジットレジンのデメリット

4-1. 虫歯が大きいとできません

コンポジットレジン修復での虫歯治療は、大きな虫歯の治療には使えないというデメリットがあります。
現在の治療法では、例えば歯の神経をとらなければならないような大きな虫歯の場合、神経をとった後、虫歯の部分だけコンポジットレジンで詰めて終わるというのは、残念ながらできません。
そのような場合は、いろいろなタイプがありますが、基本的に被せ物を入れる必要があります。

4-2. 強度が強くありません

実は、コンポジットレジンの強度には、まだまだ改善の余地があります。最近かなり強いコンポジットレジンが開発されてきましたが、やはり金属には劣ります。 奥歯は咬む力が非常にかかりやすいところです。 このような強い力が常にかかりそうな場所は、特に歯ぎしりや食いしばりの癖のある場合には、コンポジットレジンで治すのは難しいといえます。

4-3. 経年劣化

コンポジットレジンは、時間が経つと色が変色して黄色みが強くなってきます。また、コンポジットレジンで詰めた部分の縁に、飲食物の色や、たばこのヤニがついて着色することがあります。

4-4. 歯科医師の技術力

歯型をとって作る被せ物と比べると、虫歯に直接詰めなければならないので、歯科医師の技量に大きく影響されます。歯型をとって治す方が、いろいろな向きから見ることができるので、容易なのです。
適切に詰めることができなければ見た目や持ち具合に差がでるだけでなく、それが原因で虫歯が再発したり、歯周病になったりすることがあります。

5. コンポジットレジンの費用は?

保険診療で、コンポジットレジン修復は認められています。保険診療では、それぞれの負担割合によって、負担する費用が異なってきます。3割負担の場合、コンポジットレジン修復で虫歯治療を行なうと、おおむね700円から1000円くらいとなっています。

5-1. 費用

コンポジットレジン修復は保険診療でできますので、費用の算定基準は全国どこでも共通です。
前歯や奥歯、上顎や下顎といった虫歯のできた歯の種類や場所によって変わるのではなく、歯のどの面に虫歯ができて、どう詰めるのかによって、費用が異ってきます。
これは、虫歯を削って詰める手技の難易度に差があるために、差異が生じると考えていただければ間違いないです。

この治療の難易度の分類は、2種類に分けられています。保険診療上は、”単純充填”と”複雑充填”という呼称になります。
複雑充填とは、歯と歯の隣り合う面(これを隣接面といいます)にできた虫歯を詰める治療のことで、単純充填とは、それ以外の面にできた虫歯を詰める治療のことをいいます。
そして、それぞれにおいて、”即時充填形成術”及び”充填”並びに”充填材料”が算定されます。
即時充填形成術とは、虫歯を削って、コンポジットレジンを詰めるための窩洞を形作ることを指しています。充填とはできあがった窩洞にコンポジットレジンを詰めることを表しています。
充填材料とは、詰めるための修復材料のことで、コンポジットレジン修復の場合はコンポジットレジンのことをいいます。

5-2. 単純充填

 即時充填形成術 120点
 充填 102点
 充填材料 11点
 (1点は10円です。保険診療上の負担割合によって、自己負担額は異なります。)

5-3. 複雑充填

 即時充填形成術 120点
 充填 154点
 充填材料 29点
 (1点は10円です。保険診療上の負担割合によって、自己負担額は異なります。)
 複雑充填の場合は、隣り合う歯に詰め物がくっつかないようにしたり、隣の歯を削ったりしないように虫歯を削らないといけないなど、治療の手技が難しくなる分、単純充填よりも、費用が高く設定されています。

5-4. その他

ひとつの歯に、何カ所か虫歯ができることがあります。
この場合は、即時充填形成術の費用は、何カ所削っても歯1本分しか費用が発生しませんが、充填と充填材料の費用は、単純充填か複雑充填かを問わず、その充填対象となる数だけ発生します。

6. コンポジットレジンの注意点

6-1. コンポジットレジンの不適切な充填の影響

コンポジットレジン修復は、前歯に行なう場合は比較的治療し易いのですが、奥歯にいけばいくほど、難しくなってきます。

もし、きちんと詰めることが出来なかった場合は、それが原因で、歯や歯肉に違和感が生じることがあります。
それだけでなく、詰める際に詰め物と歯の間に段差ができたりしますと、そこに食べ物が挟まり、虫歯が再発する原因になったり、歯周病の原因になることもあります。特に奥歯は、そうなりやすいので注意が必要です。

6-2. コンポジットレジンの適応場所が不適切だった場合の影響

コンポジットレジンは、金属でできた被せ物より見た目が自然で違和感が少ない利点があります。
ところが、素材の強度という点では、どうしても金属よりも劣ってしまいます。噛みしめや食いしばりの癖のある方の奥歯の場合、歯にかかる力はとても大きなものになります。
このとき、奥歯の虫歯にコンポジットレジンを詰めますと、強度が足りずかけてしまったりすることがあります。コンポジットレジンがかけるだけならいいのですが、稀に歯も一緒にかけてしまうことがあります。

歯のかけた場所や、かけ方によっては、歯を抜かなければならなくなる場合もあります。奥歯の場合で、見た目を気にするならば、保険診療以外の選択肢も考慮した方がいいです。

7. おわりに

見た目や速さを重要視して、あらゆる虫歯に、コンポジットレジン修復をするのは避けなければなりません。歯科治療も適材適所です。コンポジットレジン修復を適応するのがいい場合もあれば、それ以外の金属材料やセラミック材料で治した方がいい場合もあります。主治医の歯科医師とよく相談した上で、それぞれのメリットとデメリットを理解して、どの方法を選ぶかを決めるようにしてください。

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