歯が痛い時に役に立つ薬と薬が効かない6つの症状

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専門家監修|歯が痛い時に役に立つ薬と薬が効かない6つの症状

”歯が痛い”と感じたら、おそらくそれはむし歯など、歯の状態が悪いときのサインです。
そんな歯の痛みには、原因に応じていろいろな症状があります。
今回は、痛みの主な原因や症状について解説します。
また、歯が痛くても仕事や学校など、すぐには歯科医院に行くことが出来ないときのさまざまな対処方法についてもご紹介します。
歯が痛い時に、薬や薬以外で痛みを緩和されたい方は、参考にされてください。
薬を飲んでも痛みがひかない場合は、早急に歯科医院で診断と治療を受けましょう。

1.歯の構造はどうなっているの?

歯の痛みを知るために、まず歯の構造から見ていきましょう。歯は、単一の素材で出来た塊ではなく、いろいろな部分に分けることが出来ます。まず歯の頭と根にわけて考えます。
歯の構造
歯の頭の部分を歯冠、歯の根の部分を歯根といいます。歯冠の表面はエナメル質とよばれる骨よりも硬い物質で出来ています。その内側に象牙質という部分があり、歯根にまで続いています。
象牙質の内部に歯の神経があります。歯の神経のことを歯髄といい、歯髄の収まっている象牙質内部の空洞のことを歯髄腔といいます。
なお、歯根の表面はセメント質とよばれる部分で覆われています。セメント質の外側に歯根膜とよばれる部分があり骨と繋がっています。そして、歯を支えている骨を歯槽骨といいます。

2.代表的な歯の痛みの原因とは?

2-1.むし歯

虫歯の進行イメージ
歯の痛みを感じるとき、やはりもっとも多いのはむし歯です。むし歯の痛みと一言で言っても、その痛み方はむし歯の大きさによって異なり、いろいろな痛みの症状があります。むし歯がエナメル質にとどまっていれば、冷たいものがしみる程度か、そもそも痛み自体がありません。象牙質まで進んでくれば、冷たいものに痛みを感じます。また、症状によっては温かいものにも痛みを感じるようになります。
歯髄腔にまで達すると、かなりの痛みを感じるようになります。神経にまで達したむし歯の痛みは、身体の中でもっとも痛い痛みのひとつに数えられます。
むし歯の深さによっては、食べ物を噛む刺激だけでも痛みを生じるようになります。むし歯が進行し、歯冠が崩壊してしまうと、歯の神経が感じなくなり、冷たいものも温かいものも痛くなくなります。しかし、むし歯の炎症がさらに進むことで、歯が浮いた感じがしたり、歯茎が腫れたりするようになります。

2-2.象牙質知覚過敏症

歯の象牙質が露出し、冷たい水や風などの刺激によってしみたり痛んだりすることです。
象牙質が露出する原因は、すり減りや破折などによりエナメル質が欠けてしまうことにあります。むし歯が原因ではありません。

・知覚過敏については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|知覚過敏の原因と歯科医院での治療法。自宅でできる3つの対策

2-3.歯根膜炎(根尖性歯周炎ともいいます)

歯根膜に炎症が起こると、食べ物を噛んだりすると痛くなったり、歯が浮いた感じがする症状が現れます。歯根膜が炎症を起こす原因は、むし歯や歯周病からの細菌の感染が多いです。

2-4.歯のケガ

外傷などで、歯が欠けてしまうことがあります。場合によっては、歯が折れてしまうこともあります。エナメル質が欠けてしまう程度であれば、それほどの痛みにはなりませんが、歯が折れてしまった場合は、かなりの痛みになります。

2-5.智歯周囲炎

いわゆる親知らずの周囲の歯茎が化膿して腫れて痛くなる病気です。
たいていは、親知らずの周辺が腫れるだけで済みますが、重症例では顔が腫れたり、口が開くにくくなったりします。中には、喉のあたりまで炎症が進み喉の痛みを感じたり、目の周囲が腫れて目が開けにくくなったりすることもあります。

2-6.被せものの咬合痛

歯科治療で、むし歯を削って被せものを装着することはよくあります。新しく装着した被せものの高さが高いとき、その歯のみよく接触することで、歯の歯根膜が炎症を起こして痛くなることがあります。

2-7.詰めものや被せものをした後の痛み

むし歯を治す時、その刺激で歯髄の感覚が敏感になることがあります。
そのため、詰めものや被せものをした時に、歯に痛みを感じることがあります。こうした痛みは、たいていは一過性で終わります。

2-8.矯正治療の際の痛み

矯正歯科治療で歯を動かすとき、歯の動かす方向には圧力がかかり、反対方向には歯根膜が引っ張られる力がかかります。
その結果歯に痛みが生じます。特に動かし始めによく感じますが、時間とともに改善してきます。

2-9.食いしばり

食いしばりの癖があると、歯根膜が炎症を起こし、歯が浮いた感じがしたり、ひどくなれば痛くなったりします。

・食いしばりについては、以下の記事で詳しく説明しています。
今日からできる!食いしばりを治す7つの方法

3.歯が痛い時に役立つ市販薬5つ

のみ薬のイメージ
歯が痛い時は歯科医院を受診してきちんと診断と治療をしてもらうことが大切ですが、なかには仕事や学校の都合などで、すぐには歯科医院を受診出来ないと期があります。
とりあえず痛みでもとりたい、そんな時に効く薬をまとめてみました。ただし、購入する前には必ず薬剤師と症状や体調などとの関係を相談するようにしてください。

3-1.ロキソニン

ロキソニン
抜歯などの歯科治療後の痛み止めとして歯科医院でも処方される代表的な痛み止め薬のひとつです。
最近は薬局でも取り扱われるようになり、購入しやすくなりました。15歳以上なら使うことが出来ます。

3-2.タイレノール

タイレノール
アセトアミノフェンという安全性の高い痛み止め成分で作られています。
アセトアミノフェンで作られた痛み止め薬は他にもありますが、たいていが他の成分と混ぜ合わせた合剤となっております。対してタイレノールは、そうではないため、より安全性が高いのが特徴です。
授乳中でも使えます。なお、15歳未満は使わないようにしてください。

3-3.バファリン

バファリン
バファリンも歯の痛みを感じる時に、痛み止めとして使えます。
含まれている有効成分は小児用バファリンとは異なり、アセチルサリチル酸です。名前が似ていますが、成分が全く異なりますので、間違えないようにしてください。なお、15歳未満には使えません。

3-4.イブ

イブ
有効成分としてイブプロフェンを含んでいます。15歳未満は使えませんが、歯の痛み止めとして使える薬です。

3-5.正露丸

正露丸
むし歯が出来て歯の神経がズキズキと痛むとき、むし歯の穴に詰めると痛みを一時的に緩和することが出来ます。ただし、むし歯以外の場合には使えません。

4.薬を使わずに痛みをとる方法

薬局に行く時間もない、もしくはその時間さえも惜しいという時に、薬以外で痛みをとる方法を紹介します。しかし、薬ほどの効果は望めません。

4-1.氷で冷やす

まず、密封出来る袋に氷水を入れて氷嚢を作ります。氷嚢を布でくるみ、痛い部分にあてて冷やすと、痛みを和らげることが期待出来ます。
また、痛い歯の歯茎付近に氷を口に含んで当てることも同じ様な効果があります。

4-2.ツボ

手のおや指の付け根付近に”合谷(ごうこく)”というツボがあります。
合谷のツボの位置
むし歯に限らず、消化器系の症状に効くといわれています。むし歯の痛みがある側の手の合谷のツボを押さえて刺激します。方法は、反対側のおや指と人差し指を使います。
手の表と裏の両側からおや指と人差し指の先を使って合谷をはさみます。うまく合谷をはさむことが出来たら、合谷自体が痛くなると同時に、同じ手の小指の付け根付近に、合谷の刺激が響いてきて軽い痛みを感じます。慣れるまではなかなか難しいです。

5.薬を飲んでも効かない6つの症状

歯の痛みが生じて市販の痛み止めを飲んでも、効果がない、もしくは効いてもごく短時間だけという場合があります。いくつかの例を示しますが、どの場合も早急に歯科医院で診断と治療を受ける必要があります。

5-1.深いむし歯の痛み

むし歯が進行し、歯髄に達してしまいますと、その場合の歯の痛みは耐え難いものとなります。痛み止めを飲んでもなかなか効きません。
この場合は、歯科医院で早急に歯の神経の治療をしてもらう必要があります。

・神経を抜く必要性については、以下の記事で詳しく説明しています。
歯の神経を抜く必要がある4つの症状と予防法

・抜髄については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|歯が痛くて耐えられない!神経を抜く抜髄治療のすべて

5-2.歯の破折

歯の神経が健在な歯が外傷などにより、歯根まで折れてしまった時、直接歯髄を刺激してしまいますので、やはり非常に辛い痛みを生じさせることになります。
こうなるとたいていが抜歯せざるを得なくなります。

5-3.歯根膜炎(根尖性歯周炎)の急性増悪

むし歯の原因菌が歯根の先端からでてきて、歯槽骨に膿を急速に形成することがあります。
膿が周囲に広がろうとする過程で、周囲の組織に圧力がかかることで、痛みが生じます。また、圧力がかかることで歯が押し上げられ、歯が浮いた様な感じがすることもあります。
こうなりますと、痛くて噛めません。抗菌剤で炎症の緩和を図り、圧力を下げるようにすることが必要です。なお、このように急激に痛みや腫れなどの辛い症状が生じることを急性増悪(きゅうせいぞうあく)といいます。

5-4.歯周病の急性増悪

歯周病は基本的には慢性疾患ですので、通常痛みを伴うことは稀です。
しかし、風邪をひいて体調がよくないときや、疲れがたまったときなどに、急に腫れて痛むことがあります。これも細菌感染による症状ですので、抗菌剤を処方して、炎症を緩和させる必要があります。

5-5. 智歯周囲炎

いわゆる親知らずの炎症です。親知らずが細菌感染を起こし化膿した状態をいいます。
細菌感染を抑えないと症状は緩和出来ませんので、抗菌剤を処方してもらい、可能であれば切開して膿を出すようにしましょう。

5-6.被せものの高さが高過ぎる

新しく被せものを装着した時に、その被せものの噛み合わせが他の歯よりも高い場合、噛む刺激で、その歯が痛くなってくることがあります。この場合は、歯科医院で噛み合わせを調整してもらう必要があります。

まとめ

歯の痛み方には、しみる痛み、響く痛み、噛むときの痛み、腫れた痛みなど、いろいろな症状があります。これらの痛み方の違いは、原因の違いにあります。
原因が異なれば、対処方法も異なりますから、歯が痛いときは歯科医院で診断と適切な治療を受けることが必要です。
しかし、歯が痛いにもかかわらず、仕事や学校の都合などで、すぐに歯科医院を受診出来ないとき、市販の痛み止め薬を使えば、痛みの緩和に役立てることが出来ます。
薬を買いに行く時間もない時には、冷やすなどの対応策もあります。
しかしながら、中には市販薬では効果が得られないこともあります。辛い症状を早くよくするためにも、歯科医師の診察をうけるようにしましょう。

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