口内炎が痛くない!?舌癌?口内炎?正しい見分け方

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口内炎が痛くない?舌癌?口内炎?正しい見分け方

口内炎がなかなか治らない!口内炎がいつもと違う!何か悪い病気なの?
今回は、口内炎と舌癌の違いや、舌癌の原因など、くわしく説明していきたいと思います。

 

1. 舌癌とは

舌癌とは、口の中にできる癌の中で最も多く発生します。全口腔癌の約50%以上を占めています。
舌癌は、癌患者の中での占める割合は全体の2%程ですが、口腔癌にかかる人は、日本で年間7000人と増加傾向です。現在は子宮頸がんの患者数を上回っています。
この数は、30年前と比べると、約3倍に増加していて、今後も更に今の1.5倍以上の人がこの病気にかかるとされています。

1-1. 舌癌になる人の4つの特徴

舌癌の発生率は、年間約2000人で、統計を調査すると、次の4つの特徴が見えてきます。

  • 男女比は2:1で、女性に比べ、男性に多く発生。
  • 年齢層は、50歳代~70歳代に多い。最近では10歳代~20歳代の若い世代にも見られる癌。
  • 口腔癌の多発地域は日本では九州や沖縄など南方面。海外では、東南アジア、特にインドは発生数が第一位。
  • 舌癌は比較的治りやすく、早期であれば80%~90%完治する。

1-2. 舌癌の6つ症状

初期の舌癌は、大きな症状の変化はありません。主な舌癌の症状を知って、お口の中の小さな異変を、いち早く察知しましょう。

  • 発生部位は舌の両側部が約9割で、残りは舌の表面や舌の裏、舌の先端部分に発生。
  • 初期の舌癌ではあまり自覚症状はなく、舌の表面がザラザラしたり、白い斑点のようなものができる場合がある。
  • 初期ではあまり痛みはなく、病状が進行すると、徐々に舌の特定の部分が痛み出したり、食べ物がしみたりする。
  • 治りにくく、粘膜のただれや潰瘍が舌にでき、出血や口臭を伴うこともある。
  • 進行すると、ザクロのような潰瘍となって、周辺にしこりができるようになる。
  • 腫瘍部分が広がると、耳が痛くなる。話しづらくなり、食べ物を飲み込むのに時間がかかるようになる。

2. 舌癌になる原因とは

舌癌の原因は、大きく2つに分けられ、次のようなことが考えられます。

2-1. 刺激物による舌癌の原因

舌癌の原因は、たばこ、アルコール、香辛料などの刺激物によると、言われています。
舌癌の発生率が第一位のインドや、東南アジアでは、香辛料を日々の嗜好品として摂取していたり、強い酒を飲む習慣や、かみタバコを好んでいたりとの共通点があり、舌癌との深い関わりが見えてきます。
たばこや、お酒の量が増えるほど、危険度は高くなります。たばこを吸わず、お酒を飲まない人対して、15倍も口腔癌になりやすいという、調査結果があります。

たばこの写真

 

2-2. 口腔内の環境による舌癌の原因

合わない入れ歯や被せもの、歯並びが悪いなどが原因で、いつも決まった場所が舌にあたり、長い間刺激を与え続けることで、癌の発生を促進する可能性があります。
実際に、それらが舌にあたっている部分の周辺に、舌癌が発生している例があります。
また、虫歯や歯周病など、口腔内を不潔にしていることが原因とも言われています。

3. 口内炎と舌癌の見分け方とは

口内炎はいくつかの種類に分けられますが、舌癌の初期はアフタ性口内炎※の症状と似ている為に、舌癌にかかった人の多くは、「初めは口内炎だと思っていた。」と多くの方が仰います。
そのため、口内炎と思っていたら、「舌癌の初期だった」とのケースが少なくないのです。ここでは舌癌と口内炎の見分け方を説明します。

※アフタ性口内炎とは

口内炎

口内炎のなかで最も多いもので、口の粘膜のいたる所にできます。直径2~10㎜の円形または楕円形で表面は白く、周辺は赤くなっています。複数発生することも多く、普通は1週間~2週間程度で、自然治癒し、残りません。

3-1. 「4つの舌癌の見分け方」

  1. 潰瘍の形状
    • 口内炎は赤く縁どられた円形の白い潰瘍ですが、舌癌は縁がギザギザしていて、境目がはっきりせず、いびつな形をしている。
  2. しこり
    • 口内炎は潰瘍の周辺が赤くなるのに対し、舌癌は、潰瘍が硬いしこりとなる。
  3. 痛み
    • 口内炎は、痛みを強く感じることが多く、舌癌は初期には自覚症状が殆どなく、痛みも軽い。痛みがでた時は、全体的ではなく、部分的に感じるのも特徴。
  4. 治る期間
    • 口内炎は、2週間~3週間ほどで完治する。それ以上治らない場合は舌癌の可能性がある。

4. 舌癌のセルフチェック方法

口腔癌は、癌に移行する可能性のある、前がん病変(癌になる一歩手前の状態)の、白板症(口の粘膜が硬くなり、その部分が濃い白いまだら模様になる病気)・紅板症(口の粘膜が薄くなって、鮮やかな紅色の潰瘍などになる病気)があります。
舌癌は早期で発見すれば、比較的治りやすく、80%~90%が完治し、舌も温存することができます。内臓の癌と違って、自分の目で見て確かめられる場所でもあるため、自己チェックで小さな異変にも気づくことができます。

チェック前の準備

お口全体を良く観察できるように、明るい場所で置き鏡を用意しましょう。
入れ歯が入っている方は、必ずはずします。
親指と人差し指にガーゼやティッシュを巻いて行うと、スムーズです。

チェックの項目

  • 口の中の粘膜に赤くただれた所や、白く斑点になっている所はないか。
  • なかなか治らない潰瘍や、硬いしこりはないか。
  • 入れ歯や、欠けた歯などが、いつも強くあたっていて、傷になっている場所はないか。
  • 舌を動かした時や、指で触った時に、違和感や気になる所はないか。

チェック項目

チェックの手順

  • 上下の唇をめくって、内側の粘膜、歯茎をチェックする。
  • 左右の頬を順番に引っ張り、頬の内側の粘膜をチェックする。
  • 上を向き、上顎部分のチェックをする。
  • 舌を大きく出して表面をチェックする。
  • 舌を上に上げて、舌の裏側のチェックをする。
  • 舌の左右の舌縁を奥の方まで、チェックする。

1ヵ月に一回程度、上記の手順でお口の中をよく観察しましょう。
粘膜の色や、指で触った感触、できものがないかなど、細かくチェックしていきましょう!

5. その他の口腔癌や舌の病気

舌の病気は舌癌や口内炎だけではありません。他の舌の病気について説明します。

5-1. 舌癌以外の口腔癌

舌の病気は舌癌や口内炎だけではありません。他の舌の病気について説明します。

  1. 歯肉癌(歯茎にできる癌)
  2. 頬粘膜癌(ほっぺたの粘膜にできる癌)
  3. 口底癌(舌と下あごの歯茎の間にできる癌)
  4. 上顎洞癌(上あごの上にできる癌)
  5. 口蓋癌(口の中の天位部分にできる癌)

5-2. 舌癌以外の舌の病気

「外傷性舌炎」

とがった歯や、合わない入れ歯などにより、舌に傷がつき、その部分が細菌感染して、赤く腫れて痛みを伴います。
舌癌などの病気との区別が必要なため、早めに口腔外科への受診が必要です。

「萎縮性舌炎」

舌の粘膜が萎縮する病気です。舌の表面が平らになり、赤く腫れ、潰瘍ができます。焼けつくような痛みも特徴です。
原因は加齢や、糖尿病、貧血などがあります。異常に気が付いたら口腔外科を受診して下さい。

「ペラグラ性舌炎」

食事の偏り、慢性アルコール中毒のために生じる舌炎です。赤く腫れ、痛みが起こり、やがて萎縮していきます。

「舌カンジダ症」

抵抗力の低下や、抗菌薬やステロイド剤の使用などのために生じるもので、もともと口の中にいるカビの一種です。舌の表面に、白色の苔(コケ)のようなものがつきます。原因となる薬を中止し、内服の治療を行います。

「舌繊維腫」

舌の良性の腫瘍で、口腔内の粘膜に生じることが多く、舌では先端部分や舌側縁部にできやすいようです。一般に中高年女性に多く発症します。
治療は虫歯、被せもの、入れ歯などの刺激物の除去なども行います。

「黒毛舌」

舌の表面が黒くなり、毛のようなものが生えているのが黒毛舌です。舌表面にピリピリした感じの症状があります。抗菌薬や、糖尿病が誘因となったり、
タバコ、飲食物により舌の表面が黒色に変化することもあります。

まとめ

お口の中の病気を早期に知るには、日頃のセルフチェックが重要になります。
口内炎がすぐに治らないなど、いつもと様子が違うと気がついたら、悩む前に早めに口腔外科で診察を受けましょう。

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