虫歯が原因で抜歯…抜歯が必要な場合と歯を残す最新治療

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虫歯が原因で抜歯...抜歯が必要な場合と歯を残す最新治療

虫歯が悪化してとうとう抜歯しなければならいないなど、大切な歯を失うことは、とても辛いことですよね。
「本当に抜歯しなければいけないの?」「何か歯を残す方法はないの?」との疑問を、今回は解決していきたいと思います。

1. 虫歯の進行について

歯を失う原因の約30%は虫歯です。いつの間にか進行をしてしまう怖い虫歯の進行は5段階に分けられます。
虫歯は歯科ではカリエスと呼び、その頭文字をとってカリエスをCとします。C0~C5に分けられます。
また、過去に虫歯で治療した歯が、再び虫歯になる(二次カリエス)や、高齢者に多い、根面にできる虫歯(根面う蝕)などで歯を失ってしまう人がとても多くいます。

2. 虫歯の進行の段階

虫歯の進行イメージ

C0・初期の虫歯

歯に穴があく前の初期の虫歯。歯の表面が溶け、白っぽくなった状態です。
歯を削る必要はなく、歯の再石灰化を促す処置と、フッ素などを用いたホームケアで改善することもあります。

C1・エナメル質の虫歯

歯の表面(エナメル質)のみに穴があいた状態。痛みもなく、放置すると進行するため、削って治療を行います。
虫歯部分も小さく、削る部位も最小限ですみますので、治療中の痛みも殆どありません。

C2・象牙質の虫歯

エナメル質を突き抜けて、象牙質にまで虫歯が達した状態。強い痛みは伴いませんが、甘い食べ物や、冷たい飲み物などが沁みたり、噛むと痛みが出ることもあります。
治療中も痛みがあるため、麻酔を使用して行います。

C3・神経に達した虫歯

虫歯が歯髄に達してしまった状態。歯髄には、神経が通っているので、何もしなくても、強い痛みを感じたり、熱い物が沁みたりします。
神経の処置が必要になるため、削る範囲が大きくなり、痛みが強い時には、神経を取ることになります。

C4・歯根の虫歯

歯冠部は崩壊し、歯髄が壊死します。壊死をすると、痛みなどの自覚症状は感じなくなります。
しかし、歯髄に虫歯菌が感染すると、根の先に膿の塊ができ、顎が腫れ、再び痛みが戻ります。抜歯に至ることが多くなります。

2-1. 注意が必要な二次カリエスと根面う蝕

子どもの頃は、歯のエナメル質がとても弱く、酸によって歯の表面が溶かされ、虫歯になることが多くなります。
大人になると、エナメル質は強くなり、新たな虫歯ができることは、少なくなります。

それでは、なぜ大人の虫歯で歯を失うことになるのでしょうか?
それは、過去に治療した被せ物などの間から、虫歯の原因菌が入り込み、再度虫歯になる(二次カリエス)となるケースが多くなるからです。
虫歯が、詰め物の中にでき、見つけにくいことから、痛みなどで気が付いた時には、虫歯がかなり進行していて、歯髄に達していることがあるのです。

銀歯の中が虫歯

また、65歳以上の高齢者に多い虫歯として「根面う触」があります。
加齢により、歯茎が下がって露出した根面は、虫歯になりやすく、また進行しやすいため、注意が必要です。

3. 虫歯が原因で抜歯につながる3つの症状

根管治療などを行っても症状の悪化があるなど、抜歯をするのか?歯を残せるのか?の判断にせまられる場面があります。
では、どんな症状の時に抜歯が必要になるのでしょうか?

3-1. 根管治療を行っても改善されない

虫歯が進行し、歯髄にまで達してしまうと、神経の処置が必要になります。この治療が適切に行われても完治せず、放置すると顎骨炎など重大な病気に関わる場合。

3-2. 歯根の先端部分に病巣ができる

歯根の先端に大きな病巣ができ、治療効果もでず周辺の歯や骨などに、悪い影響が予測される場合。

3-3. 歯冠部の崩壊が著しい

歯冠部や神経も残っていなく、歯がグラグラで今にも抜けそうな状態。

4. 親知らずが原因で抜歯につながる3つの症状

親知らずとは、全ての永久歯が生えそろった後に、一番奥の部分に生えてくる歯のことです。
必ずしも親知らずを、抜く必要はありませんが、以下の症状がある場合は抜歯が必要になることがあります。

・親知らずが、前向きや横向きに生え、周辺の歯茎や歯を圧迫し、炎症の原因となっている。
・知らずに、ブラッシング時に歯ブラシが到達せず、歯周病や虫歯になってしまっている。
・親知らずが、あることにより、歯並びに影響が出ている

親知らずは、トラブルのもとになることが多く、まだ症状がない場合にも、将来的な影響を含め、抜歯をすすめられることもあります。
自家移植などに活用するが可能になることもありますので、周囲の歯や歯茎に影響がなく、真っ直ぐに生えているかなどを、詳しく調べた上での判断が大切になります。

5. 歯を抜かずに治療する根管治療とは

歯髄まで達した虫歯は、放っておくと、抜歯になりかねません。
歯を抜かずに、虫歯を治すには神経の処置(根管治療)が必要です。

根管治療とは、虫歯に冒された神経をきれいに取り除き、歯根内部を、徹底的に消毒し掃除をすることです。
再び虫歯菌が侵入し、繁殖しないように治療を行います。

根幹治療

5-1. 神経の処置(根管治療)が必要な3つの症状

1. 歯を噛み合わせただけで痛む
2. 何もしていないのに、強い痛みを感じる
3. 虫歯のある歯の歯茎が腫れて、押すと痛い

5-2. 根管治療の手順

1. 虫歯で冒された神経や細菌の 除去
2. 根管内の清掃・消毒
3. 根管内に薬剤を詰める
4. 被せ物の装着

5-3. 根管治療の精密性を高める器材

マイクロスコープ
口腔内は、細かい部分を治療するため、歯髄などを肉眼で見るには限界がありました。
根管内はとても複雑な形態をしているため、患部を拡大顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することにより治療の確実性、精密性を高めることができます。

6. 虫歯で失った歯を取り戻す自家歯牙移植

歯牙移植
自家歯牙移植とは、自分の歯に健康な親知らずが、生えていれば、失ってしまった歯の場所に、移植を行える治療法です。
この治療法のメリットは、自分の天然歯を使用することから、自然なお口の状態を、取り戻すことができます。
移植する歯の周辺の、歯肉や骨の状態などによっては、治療が行えない場合もあります。治療を行う上で、いくつかの条件が合えばとても有効な方法です。

7. 歯周病が原因での抜歯を防ぐ最新治療

いまや国民病ともいえる歯周病。歯を失う原因の約40%が歯周病です。
今は、若い世代から歯周病がはじまっているため、高齢者だけの病気ではなくなってきました。
歯周病は歯を失う恐ろしさだけではなく、全身の病気にも関わることが分かっているため、重度の歯周病になると、歯を残す治療も困難になる可能性がかなり高くなります。
抜歯を防ぐ可能性があると、期待されている最新治療について説明します。

7-1. 歯周組織再生治療

今までの、歯周病の外科治療では、歯周ポケットを改善し健康な歯肉の状態にする手術は行われてきました。
しかし、歯肉は改善できても、歯を支えている歯槽骨までを回復することはできませんでした。
そこで近年、歯周病で溶けてしまった骨組織を再生する歯周組織再生治療が可能になりました。その中にGTR法や、エムドゲインがあります。

「GTR法」

GTR法の説明
GTR法は、歯肉を切開しスケーリング・ルートプレーニングをした後、歯と歯肉の間にGTR膜という特殊な膜を挟んで隙間を作り、縫合します。
歯槽骨や歯根膜、セメント質の再生を促す治療です。

「エムドゲイン療法」

GTR膜の変わりに、「エムドゲインゲル」と言う、ゲル状の薬剤を用いたのがエムドゲイン療法です。
手術方法はGTR法とほぼ同じ手順で、歯と歯肉の間に重要な細胞を呼び込み、新たな歯周組織を作ります。
手術がGTR法に比べて、比較的簡単に行えますが、重度の歯周病には適応できません。
進行がすすまないうちに、治療をはじめることが大切です。

まとめ

歯周病や虫歯の進行などで抜歯が本当に必要か、それとも歯を残す選択肢はあるのかは、全身疾患との関連など、様々な状況を考慮していくことが必要です。
歯科医師とよく相談したうえで判断して下さい。

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