完全版!各抜歯にかかる費用と抜歯後の歯の治療方法のすべて

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抜歯にかかる費用と抜歯後の治療方法のすべて

歯科医院での外科治療で最も多いのは抜歯です。
歯は一度失ってしまったら、再び元には戻りません。自分の歯を失う事なく保っていけるのが一番良いのですが、虫歯や歯周病などが原因で、抜歯せざるを得ない事があります。
抜歯の必要がある場合は、矯正治療などの特殊な場合を除き、その歯がある事によって周囲に悪影響がある場合や、その歯自体が全く使い物にならないほど虫歯や歯周病が重度に進行している場合です。

“歯を抜く”というのは、顎に埋まっている歯を抜くという“外科処置”であるので、少なからず不安があるでしょう。今回は、抜歯方法や費用、抜歯後の治療方法まで細かく解説していきたいと思います。

1. 抜歯の種類別 抜歯方法と費用

奥歯・前歯・親知らず・難抜歯に分け、それぞれについて抜歯方法とその費用を解説したいと思います。
費用については、それぞれの抜歯自体の費用に加えて、診察代(2000円程度)レントゲン代(枚数によって1000円〜2000円)がかかります。

1-1. 奥歯

費用は2000円程度です。まず、抜歯の基本的な流れは次のようになります。

• レントゲンで歯や歯の周囲の骨の状態を確認
• 表面麻酔、局所麻酔を行う
• 歯を抜く
• 縫合、もしくは傷口に止血用のスポンジ状の薬を入れる
• ガーゼで圧迫止血をする
• 翌日患部を消毒する
ほとんどの抜歯がこの手順に当てはまります。

歯を抜く時の方法は、専用の器具を使って歯を脱臼させるようにします。無理矢理に引き抜くわけではありません。歯は、歯根膜というクッションのようなものによって、歯を支える骨(歯槽骨)に支えられています。このクッションから歯を引きはがすようにする事で歯は抜けます。
麻酔が効いているので、痛みは感じませんが、歯や顎をグッと押されるような感覚はあります。

1-2. 前歯

前歯の場合も、奥歯の場合と同様の流れによって抜歯します。抜歯自体の費用は、奥歯と同様に2000円程度です。
ただし前歯の場合は、抜歯後、次の治療により見た目が回復するまでの間、仮の歯を装着する場合があります。1本あたり1000円程度〜になります。プラスチック製の、一時的に見た目を補うだけのものになります。

前歯の中でも、犬歯(八重歯)はトラブルが起きやすい歯です。歯ぐきの下の方など、変な所から生えてきたり、埋まっていて歯ぐきから出てこない場合があります。矯正治療によって位置を改善する事ができれば行いますが、周りの歯に悪影響を及ぼしたり、埋まっている歯が動かない場合には、抜歯になる事があります。
生えている場所に異常があるだけであれば、通常の前歯の抜歯と同様の手順で行う事ができます。歯ぐきの中に埋まってしまっている場合には、後の1-3.で解説する難抜歯に当てはまります。

1-3. 親知らず

親知らずの抜歯方法と費用は、親知らずがどのような状態で生えているかによって変わります。「まっすぐに生えているもの」「横向きに生えているもの」「埋まっているもの」それぞれについて解説していきたいと思います。

「まっすぐに生えているもの」

まっすぐに生えている親知らず
親知らずがまっすぐに生えていて、時間がかからないものであれば、費用は2000円程度です。親知らず以外の奥歯の抜歯と同様に抜歯します。

「横向きに生えているもの」

横向きに生えている親知らず
親知らずが横向きに生えている場合で、頭の部分が歯ぐきより上に出ている場合は3000円程度です。そのままでは歯を脱臼する事ができないので、歯ぐきを切開し、歯を頭と根の部分を分けるように削り、先に頭の部分を取り除いてから、歯の根を脱臼させます。

「埋まっているもの」

埋まっている親知らず
親知らずが完全に埋まっている場合は、4000円程度になります。時間のかかる難しい抜歯術になります。まず、親知らずの上に被っている歯ぐきを切開して取り除き、次いで親知らずの上を覆っている骨も削り取ります。そして、歯を何個かに砕いて抜歯します。手術時間は、歯の状態によって異なりますが、30分以上かかります。

「難抜歯」

難抜歯
難抜歯とは、歯の根が肥大・彎曲している場合や、歯を支える歯槽骨と歯の根が癒着している場合、歯ぐきの中に完全に埋まっている場合など、特殊な抜歯の事を指します。
通常の脱臼させる抜歯方法では簡単には抜けないので、歯の根を分割したり、歯の周囲の骨を削るなどの外科処置が必要になります。
費用は4000円程度になります。手術時間も歯の状態によって異なりますが、30分以上かかります。

2. 少数の歯を失った場合

失った歯が少ない場合には、「インプラント」「ブリッジ」「部分入れ歯」の選択肢があります。

2-1. インプラント

インプラントの説明図
失った歯の部分に人工の歯根を埋め込みます。前後の歯を削る事無く、失った部分にだけ、インプラント治療を施せば良いので、少数の歯の場合にはとても有効な方法です。

2-2. ブリッジ

ブリッジの説明
失った歯が1本だけの場合には、「ブリッジ」の治療で簡単に失った歯を補う治療ができます。ただし前後の歯を多く削らなくてはなりません。
2本〜3本失った場合でも、失った歯の場所によっては、ブリッジが可能です。連続した2本をブリッジで補う事もできますが、前後の歯2本だけでなく、そのまた隣の歯まで削る必要があります。失った歯の位置、残っている歯の位置と状態によって可能な治療が異なります。

2-3. 部分入れ歯

入れ歯の説明
失った歯の位置がどこであっても可能な治療方法です。ただし、取り外し式の入れ歯は、違和感がでやすい点、取り外す手間がかかる点、クラスプ(金属のバネ)による見た目の悪さがあり、選択しない方も多いです。自費の部分入れ歯では、クラスプの無いタイプも選択できます。

3. 多数の歯を失った場合

多数の歯を失った場合には、「ブリッジ」は難しく、「インプラント」「部分入れ歯」の選択肢があります。

3-1. インプラント

インプラントは、多数の歯を失っても、自分の歯に近い感覚で使用ができる良い方法です。しかし、1本あたり約30万円なので、多数の歯を補うのには、かなり高額になってしまいます。
残っている歯の状況によりますが、失った本数分のインプラントを埋め込まずに、数本のインプラントを埋め込み、ブリッジのようにつなげる方法が可能な場合もあります。

3-2. 部分入れ歯

失った歯の本数に関わらず可能な治療方法です。失った歯が多数であればあるほど、違和感が強くなりがちです。少しでも違和感を減らすためには、はじめのうちは繰り返しの調整が必要になります。また、自費の入れ歯では、厚みを減らしたタイプの入れ歯など、違和感がでにくいものもあります。

・奥歯が抜けた際の治療の選択肢については、以下の記事で詳しく説明しています。
奥歯が抜けた!部分入れ歯?インプラント?ブリッジはできる?

4. 全部の歯を失った場合

やむを得ず、全部の歯を失ってしまった場合には、「インプラント」か「総入れ歯」になります。

4-1. インプラント

歯を抜いた後の部分に、人工の歯根を埋め込む方法です。自分の歯に近い感覚で使用する事ができ、見た目も自然です。自費治療になり1本あたり30万円程度です。周囲の歯に歯周病がある場合など、顎の骨の状態によっては、適用が難しい場合もあります。
「インプラント」の場合は、違和感は少ないですが、かなり高額になってしまいます。

4-2. 総入れ歯

取り外し式の入れ歯には、「部分入れ歯」と「総入れ歯」があります。
「部分入れ歯」は、残っている歯にクラスプという針金のような金具をかけて、動かないように固定します。
「総入れ歯」は、歯ぐきの上に入れ歯の床(しょう)をのせて固定します。ひっかける所などはないので、歯ぐきと入れ歯を吸盤のように、真空状態で密着させる事によって安定させます。下の入れ歯の場合は、密着部分が少ないため、唇と舌と頬の筋肉のバランスにより安定させます。
特に総入れ歯の場合は、構造上安定しにくいので、違和感や痛みなどの不具合が出てしまいやすいのが難点です。
保険内で作製する事もできるので、安価ですが、保険の入れ歯は痛みなどの違和感がでやすいのが難点です。

それ以外の治療方法で、保険外で様々な材料を使用して精密につくる「保険外の入れ歯や」、「インプラント」と「入れ歯」を合わせた、「インプラント義歯」という治療方法もあります
インプラントを数本打ち込み、そのインプラントを土台にして取り外し式の入れ歯を入れる方法です。インプラントの本数を少なく済ませる事ができるので、固定式のインプラントと比べ安価になります。
また、入れ歯がインプラントで固定されるので、入れ歯の違和感が少ないという利点もあります。

・保険外での精密な入れ歯治療の特徴と手順については、以下で詳しく説明しています。
入れ歯の歯科医院ハイライフグループ

5. 親知らずを抜歯した場合

親知らずは、もともと無い人も多く、生えていたとしても、機能していない場合がほとんどです。特別に治療をする必要は無いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。抜歯治療には、多かれ少なかれ不安を抱く方が多いと思います。抜歯がどのようなものかを理解し、心の準備をする事で、少しでも不安が取り除ければと思います。
抜歯をする事になってしまった場合でも、抜歯後に適切な治療を行い、残っている歯を守っていく事が大切です。今後、抜歯する歯を作らないためにも、治療を機会に、定期健診を受け、虫歯や歯周病を予防していきましょう。

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