歯が抜けた後に放置する13の危険性と治療法の選択

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専門家監修|歯が抜けた後に放置する13の危険性と治療法の選択

虫歯が原因で歯を残せなくなった、歯周病が進行してぐらぐらになった、歯をぶつけて折れてしまった、治療をしていたが全然良くならなかったなど、様々な原因で歯を抜く必要が出てきます。
歯が抜けたときに、抜いたままでいることでいくつものリスクが考えられるために、自分にとって一番良い方法で補う必要があります。
今回は歯が抜けたあとに放置する危険性と、治療方法についてご説明いたします。

1.歯が抜けたらすぐに処置する必要性

歯を抜いたまま何もしないでいるとどんな影響がでるのでしょうか。

1-1.噛み合っていた歯が飛び出てくる

歯の挺出の図
歯は噛み合うことでお互い押し合って、正しい位置に留まっています。ところが、抜歯をして噛み合う相手がいなくなってしまうと、正しい位置に留まり続けることができず、歯がどんどん飛び出てきてしまいます。
歯が飛び出てくると、本来なら歯茎の中にあるべき根の部分も露出してしまうため、虫歯になったり知覚過敏の症状が起こったりしやすくなります。

1-2.隣の歯が倒れこむ

歯の傾斜の図
実は、歯は少しずつ自然と動いています。その力を利用して、歯科矯正治療が行われ、歯並びを良くしています。
普段、歯が大きく動かないのは、唇や頬の力、舌の力が作用していたり、隣り合った歯とお互いに支え合ったりしているためです。
ところが、歯と歯の間の歯がなくなってしまうと、できた空間に隣の歯が倒れ込んできます。その結果、咬み合せがおかしくなったり、汚れを取り除くことが難しくなり虫歯や歯周病がひどくなったりする恐れがあります。

1-3.咬み合せが悪くなる

歯が無い状態で時間が経ち、噛み合う歯が飛び出てきたり隣り合う歯が倒れこんだりすると、咬み合せが悪くなってしまいます。

・咬み合せについては、以下の記事で詳しく説明しています。
噛み合わせが悪い?5つのチェック方法と自宅/歯医者での治療

1-4.歯周病や虫歯になりやすくなる

噛み合う歯が飛び出たり隣り合う歯が倒れ込むことで、本来の歯並びではなくなり、歯磨きが難しくなります。
その結果、汚れを取り残しやすくなるため、虫歯になったり部分的に歯周病が進みやすくなったりする恐れがあります。

1-5.知覚過敏になる

噛み合う歯が飛び出たり隣り合う歯が倒れ込んだりすると、本来なら歯茎の中にあるはずの根の部分が露出しやすくなります。根の部分は刺激を受けると痛みを感じやすいため、知覚過敏が起こりやすくなります。

・知覚過敏については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|知覚過敏の原因と歯科医院での治療法。自宅でできる3つの対策

1-6.顎関節症になる恐れがある

本来、歯は左右均等にあるので、左右均等に物を噛むことができます。しかし、歯がない状態でいると、噛みやすい方でしか噛まないようになり、咬み合せが変わります。その結果、本来ならば左右の顎で分散出来ていた負担が片側だけにかかるようになるため、顎関節症になる恐れがあります。

・顎関節症については、以下の記事で詳しく説明しています。
顎関節症を招く4つの原因と今すぐできる詳しい治療法

1-7.胃腸に負担がかかる

食べ物は、しっかりと歯で噛み砕くことで消化しやすくなっています。ところが、咬み合せが変わるなどであまり噛み砕けないままでいると、その分消化しにくくなるため、胃腸に負担をかけやすくなると言われています。

1-8.脳への刺激が少なくなる

噛むことは脳への刺激の1つになることがわかっています。歯がないままでいると、噛みにくくなることで、脳への刺激が少なくなってしまいます。この脳への刺激が少なくなることは、認知機能の低下なども引き起こすことがわかっています。

1-9.老けた顔つきになる

歯があることで、唇や頬に張りができます。ところが、歯が数本無いままでいると、その部分の唇や頬の張りがなくなるため、老けた顔つきになりやすくなります。

1-10.頬や唇を噛みやすくなる

歯がないままでいると、その空間に頬や唇が入り込んで噛みやすくなります。その結果、傷ができたり口内炎ができたりします。また、そのような刺激をずっと与え続けていると、最悪の場合、口腔がんを引き起こす恐れがあります。

1-11.前歯が飛び出すようになる(出っ歯になる)

本来、前歯は食べ物を噛み切る役割があり、普段はぶつかり合うことはありません。また、奥歯は食べ物をすり潰すために噛む面積が大きく、強い力にも対応が可能で、咬み合せの高さを作る1つの要素となります。
ところが、奥歯が無くなり咬み合せの高さを作れなくなると、自然と前歯がぶつかり合うようになります。
すると、本来はぶつかり合わないはずの前歯がお互いの力に負けて外側に傾くようになります。その結果、上の前歯が出っ歯のように飛び出すようになります。

1-12.発音が悪くなる

前歯が無いままでいると、そこから空気が抜けてしまい、発音が困難になります。
特にサ行、タ行、ナ行、ラ行は、舌を前歯の裏側につけて発音する音なので、影響が出ます。

1-13.治療が困難になることがある

歯が無いまましばらく放っておいた結果、歯の無いところの治療が困難になることがあります。
これは、噛み合う歯が飛び出たり、隣り合う歯が倒れ込んだりすることで、スペースが足りなくなったり、状態が悪くなったりするためです。
状態が悪くなると、歯が無くなってすぐであれば選べたはずの選択肢が、選べなくなってしまったり、噛み合う歯や隣り合う歯を、多く削らなければならなくなったりします。

2.歯が抜けた後の治療方法

歯が抜けた後は、まず傷が治るのを待ちます。健康な人であれば、通常1~2週間ほどで、傷が治ります。
その後、無くなった歯の部分をおぎなう治療に移ります。それぞれの治療方法には、下記のような利点・欠点が存在します。

1-1.入れ歯

歯が抜けた部分の、両隣の歯などの周りの歯や、反対側の歯などに金属のバネをかけて、人工の歯を入れる方法です。
取り外しをして使うことができるので、口腔内を清潔に保つことができます。また、壊れた場合や、さらに歯を失った際など、一部の材質を除き修理をして使用することができます。
しかし、人工物のため違和感が出たり、慣れるまでに時間がかかる場合があります。
保険と保険外での製作が可能で、保険外では様々な種類の入れ歯があります。

【利点】
  ・歯を削る必要がない
  ・取り外しができるので、清潔に保てる
  ・合わない場合に作り直しができる
【欠点】
  ・ものによっては違和感などがあり慣れる時間が必要
  ・場所によってバネが目立つことがある
  ・取り外して手入れをする必要がある

・入れ歯の種類については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|入れ歯のお悩みを解消するさまざまな入れ歯の種類

1-2.ブリッジ

歯が抜けた部分の両隣の歯を支えに、取り外しの出来ない人工の歯でおぎなう方法です。
これは、両隣に支えとなる歯があることが前提です。入れ歯と違い、歯科用の接着剤でつけるため取り外すことはできません。
つくるために、支えとなる両隣の歯を大きく削る必要があります。そのため、両隣の歯が神経のある歯の場合、凍みや痛みが生じる恐れがあります。
また、状態によっては、金属との境目から虫歯になったり、人工の歯の周りについた汚れのせいで部分的に歯周病が進んだりする恐れがあります。
保険と自費のものがあり、保険のものだと奥歯は金属になりますが、自費のものであれば奥歯でも白い材料で作ることができます。

【利点】
  ・固定式のため、洗う手間が不要
  ・噛み心地が自分の歯に近い
  ・見た目が良い
【欠点】
  ・支えとなる両隣の歯を大きく削る必要がある
  ・支えになっている歯は虫歯や歯周病になりやすくなる恐れがある
  ・支えになっている歯を治療する場合、一度壊して作り直す必要がある

・ブリッジ治療については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|ブリッジ治療を選択する2つの利点と7つの欠点

1-3.インプラント

歯が抜けた部分に、チタンでできた人工の歯の根を、顎の骨に埋め込んでおぎなう治療方法です。
周りの歯を削る必要がありません。噛み心地も自分の歯に近いと言われています。
しかし、人工の歯の根を埋め込み、きちんと顎の骨とくっついたのか確認してからでないと歯の頭を作れないため、治療期間が長くかかります。
また、顎の骨の状態や全身の病気などにより、治療方法として選択できないことがあります。
インプラントを入れたあとも、きちんと口腔内を清潔にケアをしないと「インプラント周囲炎」という歯周病のような病気になり、最悪の場合、取り除かなければなりません。他にも、自然の歯では噛んだ刺激を「歯根膜」という靭帯がクッションとなって骨への強い刺激とならないように作用していますが、インプラントの場合は人工の歯の根を直接顎の骨に埋め込んでいるため、噛んだ刺激が直接顎の骨に響いて、食べ物の硬さや個人によっては痛みを感じる場合もあります。
インプラントは保険の適応はなく(ただし、先天性疾患を除く)、自費のみになります。

【利点】
  ・周りの歯を削ることがない
  ・噛み心地が自分の歯に近い
  ・見た目が良い
【欠点】
  ・保険の適応がなく、自費診療
  ・治療期間が長い
  ・顎の骨の状態や全身の病気によっては出来ないことがある
  ・治療後の口腔内ケアが必須
  ・外科的治療リスクがある

・インプラント治療については、以下の記事で詳しく説明しています。
全部知りたい!インプラントの種類/値段相場!

まとめ

何らかの原因で歯が抜けた後は、できるだけすぐに治療することをおすすめします。
治療方法にはそれぞれ利点・欠点があります。どれが自分に最も良いのかよく考えて選ぶようにしてください。
歯科医院と相談して、納得のいく治療方法を選択しましょう。

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