差し歯の費用を価格順に特徴を徹底比較!(保険・自費)

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医師監修|差し歯の費用を価格順に特徴を徹底比較!(保険・自費)

虫歯の治療などで差し歯を作って入れるとき、保険のものと自費のものを合わせると、いくつか種類があるのをご存知の方もいると思います。
しかし、保険と自費のものと、特徴や耐久性、費用などを含めて違いを具体的に説明できる方は少ないのではないでしょうか。
今回は、差し歯について、保険のものと自費のものについて説明します。ぜひ参考にしてみてください。

1.保険と自費の差し歯の違い

1-1.保険の差し歯

硬質レジン前装冠
保険の差し歯は、歯の場所によって使える材料が異なります。
前歯(真ん中の歯~糸切り歯)には、表側が樹脂(プラスチック)で金属の裏打ちがあるもの、糸切り歯より後ろの2本は、金属(銀色)もしくは樹脂の被せもの、奥歯は金属(銀色)のものになっています。
素材が樹脂のため、食べ物や飲み物等の色がつきやすく、時間が経つにつれて変色が目立つようになります。プラスチックのタッパーなどをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
また、保険のルールで2年間の維持・管理が定められているため、この期間は壊れたり異常が出たりしても作り直しすることが困難になります。
但し、CAD/CAM冠という、2014年に保険診療が改正されて保険適用になった白い歯(従来からあるレジンというプラスチック素材にセラミックスの微粒子を配合)については、2年間の維持・管理ルールは設定されておらず、下顎の第一小臼歯と第二小臼歯という歯についてのみ適応(中心の前歯から数えて4、5番目の歯)となります。
費用は、歯の場所にもよりますが、3割負担で3,000円~8,000円位になります。

・CAD/CAM冠については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|新たに保険適応!白い差し歯CAD/CAM冠のすべて

1-2.自費の差し歯

自費の差し歯は、セラミック(陶材)や金属(金色)があります。
素材によって強度が異なるため、歯の場所や咬み合せの強さなどで使える材料が変わります。
自費診療のため、保証内容や保証期間は各歯科医院について異なるので十分に確認が必要です。費用も歯科医院や材料によって大きく異なります。

2.価格順差し歯の特徴

自費の差し歯には、いくつか種類があり、それぞれメリットデメリットがあります。また、歯の部位や使う材料の量によって、費用が変動します。

2-1.金(ゴールド)

いわゆる金歯で、金や白金(プラチナ)などの貴金属を多く含んでいます。審美性が悪いため、主に奥歯に使われることが多いです。

《メリット》
・金属のため、強度が強い
・金特有のやわらかさがあるため、保険の金属よりも歯になじみやすい
《デメリット》
・金属のため、審美性が悪い
《費用》
大体4万円~10万円が多い

2-2.ハイブリッドセラミック

ハイブリッド
樹脂(プラスチック)とセラミック(陶材)を混ぜ合わせた材料です。金属を使っていないため、歯の色に近い色で作ることができます。
また、セラミックよりも軟らかいため、噛み合う歯に負担をかけにくい特徴があります。
しかし、樹脂が入っているので、食べ物や飲み物などの色がつきやすく、時間が経つと変色しやすいです。主に前歯に使われます。

《メリット》
・金属を使っていないため、歯に近い色で作れる
・保険の白い材料(樹脂のみ)より硬さが強い
・セラミックより軟らかいため、噛み合う歯に負担をかけにくい
・金属を使っていないため、金属アレルギーが出ない
《デメリット》
・樹脂が入っているため、変色の恐れがある
・金属を使っていないため、金属と比べると強度が弱い
《費用》
大体4万円~12万円が多い(前歯の場合)

2-3.メタルボンド

メタルボンド
金属の裏打ちがあり、表にセラミックが貼り付けてあるものをメタルボンドと言います。
セラミックのため、食べ物や飲み物などの色がつきにくく、時間が経っても変色しにくいのが特徴です。また、金属の裏打ちがあるため、強度も強く出来ています。
しかし、セラミックは透明度が高いため、裏打ちの金属が透けるので少し暗く出来上がります。前歯にも奥歯にも使うことができます。

《メリット》
・セラミックのため、時間が経っても変色しにくい
・金属の裏打ちがあるため、強度が強い
《デメリット》
・裏打ちの金属が透けるため、少し暗くなり透明度が悪い
・強度が天然の歯より硬いため、噛み合う歯に負担がかかる恐れがある
・衝撃により、セラミック部分が欠ける場合ある
・金属を使用しているため、歯茎が黒くなる恐れがある
・金属を使用しているため、金属アレルギーが生じる恐れがある
《費用》
前歯、奥歯ともに大体8万円~15万円

2-4.オールセラミック

オールセラミック
金属の裏打ちが無く、全てセラミックでできているものをオールセラミックと言います。
セラミックだけを使用しているため透明度があり、より自然な歯の色を再現することが出来ます。
また、セラミックなので色がつきにくく、時間が経っても変色しにくい特徴があります。
しかし、衝撃で割れたり欠けたりすることがあります。陶材のお茶碗やお皿などを落としたりぶつけたりすると、割れたり欠けたりしやすいことをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。
強度を強くするため、他の被せものよりも多く歯を削る必要があります。他にも、天然の歯よりも硬いため、噛み合う歯に負担をかける恐れがあります。主に前歯に使うことが多いです。

《メリット》
・セラミックだけ使用しているため、透明感があり審美性に優れている
・セラミックのため、変色しにくい
・金属を使っていないため、金属アレルギーの心配がない
《デメリット》
・セラミックしか使っていないため、衝撃によって壊れる恐れがある
・天然の歯より硬いため、噛み合う歯に負担をかける恐れがある
・強度を高くするため、歯を削る量が多い
《費用》
大体8万円~15万円

2-5.ジルコニア・クラウン

ジルコニアクラウン
裏打ちにジルコニア(模造ダイヤ)を使い、表にセラミックを使ったものをジルコニア・クラウンと言います。
ジルコニアは白色のため、透けても審美性が劣ることはほとんどありません。表面がセラミックで、変色しにくくなっています。
また、強度が高く、咬み合せの強い場所にも使うことができます。金属を使っておらず、金属アレルギーの心配が無いことも特徴です。
しかし、白い裏打ちがあるため、オールセラミックに比べるとやや透明感に欠けます。
また、表面のセラミックが衝撃で割れたり欠けたりする恐れがあり、強度を高めるために歯を多く削る必要があります。前歯にも奥歯にも使うことができます。

《メリット》
・白いジルコニアを裏打ちに使っているため、審美性が高い
・強度が高いため、咬み合せの強い部分にも使える
・表面がセラミックのため、変色しにくい
・金属を使っていないため、金属アレルギーの心配がない
《デメリット》
・透明度がオールセラミックに劣る
・天然の歯より硬いため、噛み合う歯に負担がかかる恐れがある
・表面のセラミックが衝撃で壊れる恐れがある
・強度を高めるため、歯を削る量が多い
《費用》
前歯、奥歯ともに大体10万円~20万円

3.差し歯の治療手順

差し歯の治療方法手順

3-1.根の治療

差し歯を作るにあたって、ほとんどの場合で根の治療を行います。一度差し歯を作ってしまうと、取り外すには壊すしかありません。
もし根の先が悪くなっても治療するのに時間がかかったり作り直しをしたりと余計な手間がかかってしまいます。
そのため、少しでも根の状態を良い状態に保って差し歯を作るように、前もって根の治療を行います。

・歯の根の治療については、以下の記事で詳しく説明しています。
確実な歯の根の治療を!歯を長持ちさせる根管治療に必要な3つのこと

3-2.土台を作る

根の治療が完了すると、土台作りになります。まず、土台の形を削って作り、型どりをします。
その後、型どりを元に作られた土台を接着剤でつけていきます。
自費の差し歯の場合、土台から自費診療に移行します。保険診療の場合は、型どりをもとに作った金属もしくは白い土台(ファイバーポスト)を使います。
残っている歯の量によっては、型どりをせずに樹脂で土台を作る場合もあります。
自費診療の場合は、より変形の少ない材料を使って型どりをして、より精密な白い土台(ファイバーポスト)を作って接着剤でつけます。

3-3.仮歯を付ける

自費診療では、すぐに本物の被せものをつけずに仮歯をつけることがあります。これは、土台を入れた状態で異常が出ないかを確認するためです。
また、被せものの形を作るときに、歯茎の際まで削るので、少なからず歯茎を触ってしまいます。
この際、歯茎から出血があると精密に型どりが出来ないため、一度仮歯をつけて歯茎を落ち着かせるために少し時間を置いて、改めて型どりをします。
型どりしたときには、出来上がった時の色も決めます。また、この仮歯でおおよその形や雰囲気を決めることもあります。

・歯の根の治療については、以下の記事で詳しく説明しています。
仮歯が果たす6つの役割と取れたときすぐにできる対処法

3-4.仮づけする

自費診療では、出来上がった被せものをすぐにくっつけずに、一度仮づけをする場合があります。仮づけでしばらく生活をしてもらうことで、咬み合せに問題がないか、痛みは出ないかなどの不具合が生じないかを確認します。

3-5.本づけをする

保険診療では、土台をつけたあとで被せの形を作り、型どりをして出来上がった被せものを接着剤でくっつけます。
自費診療では、仮づけをして問題がなかった場合、本づけをします。

まとめ

差し歯には保険のものと自費のものとでいくつか種類があります。それぞれメリットデメリットや個人個人の状況や希望によって向き不向きがあるため、自分に合ったものを選んでください。
また、自費のものに関しては、各歯科医院によって費用や保証が異なります。
気になることがあれば、歯医者さんに相談して頂ければ教えてくれますので、気軽に相談してみてください。

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