最近口が渇く…ドライマウス?原因と予防、9つのチェック方法

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最近口が乾く…ドライマウス?原因と予防、9つのチェック方法

このところ口の中が乾く、粘ついて口臭が強くなった気がする・・・。そんな症状で困った経験はありませんか?何らかの原因で唾液の分泌量が減ると、口の中が乾いて「ドライマウス」と呼ばれる症状を引き起こします。
ドライマウスに悩む人は近年増加傾向にあり、発症している人だけで800万人、推定患者数は3000万人とも言われています。
それというのもドライマウスの原因が多岐にわたり、ちょっとしたきっかけで発症する可能性があるからです。
今回は、ドライマウスのセルフチェック法から原因と予防、治療までを詳しく解説いたします。

1.ドライマウスとは

ドライマウスとは「口腔乾燥症」とも呼ばれます。さまざまな原因で唾液の分泌量が減って、口の中が乾燥することにより、不快な症状や虫歯や歯周病などの病気を引き起こします。
唾液を分泌する唾液腺は、ホルモンによって活動を調整されています。

唾液腺の活動に影響する女性ホルモンは、女性が更年期を迎えると急激に減少します。そのため、ドライマウスを発症するのは中高年の女性が多いと言われていました。けれども最近は、女性ホルモン以外の原因で起こるドライマウスの患者様が増加しています。

1-1.ドライマウスの症状

ドライマウスは、初期症状では口臭や口の中の粘つき、歯垢(プラーク)の増加を訴える方が多いようです。症状が進んで唾液分泌量がさらに低下すると、口の中の渇きだけでなく、味覚の低下、食べ物がうまく飲み込めない、虫歯、歯周病、口内炎、口角のひび割れ、舌の痛みなどが現れて来ます。

2.こんな方はドライマウスかも!?<セルフチェック>

それでは、簡単にできるドライマウスのセルフチェックをしてみましょう。

・口の中が乾いたり、粘つきが気になりますか?
・口が乾いてしゃべりにくく感じたことはありますか?
・食事の時に味を感じにくかったり味覚に変化がありますか?
・口臭が強くなりましたか?
・舌が乾いて痛みを感じますか?
・虫歯や口内炎ができやすくなりましたか?
・唇や口角が乾燥してひび割れますか?
・口の中が乾燥気味で入れ歯が合いにくくなりましたか?
・口の中の乾燥を和らげるために水分補給することが増えましたか?

そのほか、病院で行われる検査の一つに、安静時唾液分泌量検査があります。これは口を閉じて安静にしている時に口の中に溜まってくる唾液を全て集めた量を調べるものです。この量が5ml以下の場合、ドライマウスの可能性があります。

3.ドライマウスの主な原因は2つ

唾液の分泌量は、年齢を重ねるにつれて誰もが減少していくものです。けれども、ドライマウスの原因には加齢以外にも多くのものがあり、複数の原因が重なって発症している場合も少なくありません。
ドライマウスの主な原因は、大きく2つに分けられます。

3-1.脱水症状が原因で起こるもの

これには、全身疾患を原因とする脱水症状から起こるもの、病気の治療に使う薬の副作用で起こるもの、そして口呼吸が原因で起こるものが含まれます。

・糖尿病

糖尿病は尿量が増えるので、体内の水分が過剰に排出されて脱水状態になり、口の中が乾きやすくなります。

・腎不全

腎不全が進行して人工透析が必要となる場合、人工透析で体内の水分が除去されることで口の中も乾きやすくなります。

・薬や治療の副作用

高血圧治療などで利尿剤を使う場合、その副作用として尿がたくさん出てドライマウスの症状が出る場合があります。また、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、鎮痛薬などの副作用でもドライマウスの症状が出てくる場合があります。
放射線治療などで唾液腺の細胞が破壊された場合にも唾液分泌量が減り、ドライマウスとなることがあります。

・口呼吸

通常の呼吸は鼻で行いますが、口呼吸であったり眠る時にいびきをかいたり口呼吸になっている人は、唾液が蒸発して口の中が乾いてしまいます。

3-2.唾液分泌量減少が原因で起こるもの

唾液分泌をつかさどる唾液腺の病気や、脳神経・唾液腺周囲の神経に障害が起きると、唾液の分泌量が減り、ドライマウスとなります。
また、精神的ストレスや喫煙、自己免疫疾患や更年期障害、口の周囲の筋力低下でも唾液分泌量が低下してドライマウス症状が出てきます。

・唾液腺の病気

唾液腺に炎症や腫瘍などの病気が発生したり、唾液腺細胞が加齢によって老化したりすると、唾液分泌機能が低下するので、口の中が乾いてきます。

・中枢神経や末梢神経の障害

唾液分泌を司る脳の中枢神経周囲に腫瘍や病気が発生すると、唾液分泌が抑制されます。また、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因で口の周りの筋肉が麻痺すると、唾液分泌が抑制されてしまいます。

・精神的ストレス

唾液分泌は自律神経がコントロールしています。自律神経は緊張状態では交感神経優位に、リラックス状態では副交感神経優位に働いています。唾液分泌は副交感神経神経優位で盛んになるので、常に強いストレスにさらされると、交感神経ばかり働いて口の中が乾きがちになります。

・喫煙

タバコを吸うと交感神経が優位に働くために、唾液分泌は抑えられます。また、タバコの煙に含まれるタールやニコチンなどの有害物質は毛細血管を収縮させて血流を妨げるので、唾液腺の活動を妨げて唾液分泌量を減少させます。

・自己免疫疾患

シェーグレン症候群のような自己免疫疾患は、唾液腺などの全身の腺の働きを妨げます。本来は自己である唾液腺や涙腺などの腺細胞を免疫細胞が攻撃して破壊するために起こります。唾液腺や涙腺が破壊されるので唾液や涙の量が減り、ドライマウスとドライアイが同時に起こるのが特徴です。

・更年期障害

唾液腺には自律神経以外にも性ホルモンが影響を与えており、女性ホルモンが急激に低下する更年期にドライマウスの症状を訴える人が増えます。更年期には自律神経と女性ホルモン両方のバランスが崩れやすいので、注意が必要といえます。

・口の周囲の筋力低下

加齢による筋力低下はもちろん、柔らかい食品ばかり食べて口周囲の筋肉をあまり動かさなかったり歌ったり笑ったりなど顔の表情筋を大きく動かさない生活を長く続けると、口の周囲の筋力が低下して唾液分泌機能が衰えます。

4.ドライマウスが身体に及ぼす影響

ドライマウスの原因はさまざまですが、それによって口の中にとどまらず、全身にさまざまな影響が出て来ます。それというのも、唾液には多くの重要な働きがあるからです。

4-1.憶えておきたい唾液の役割

・消化作用

唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼは、食べ物のでんぷんを糖に分解して胃腸での消化吸収を助けます。

・抗菌・自浄作用

唾液内にはラクトフェリンやリゾチームなどの抗菌物質が含まれています。これらは、口から侵入するウイルスや細菌からの感染や増殖を防いでくれます。また、虫歯や歯周病などの原因菌の繁殖を防ぐ自浄作用もあります。

・粘膜保護作用

唾液に含まれるムチンという物質には食物の刺激や熱から粘膜が傷つくのを防ぐ保護作用があります。

・歯の保護と再石灰化

唾液中のカルシウムやリン酸は歯を構成する成分なので、口の中が酸性に傾いて溶けた歯の表面のエナメル質を修復してくれます。

・アンチエイジング作用も

唾液にはパロチンという成長ホルモンの一種も含まれます。パロチンは筋肉や骨、内臓などの成長を促進するので、アンチエイジングにも一役買っています。

4-2.ドライマウスで起こる症状

ドライマウスで起こる症状には以下のようなものがあります。口は体の中への入り口に当たるので、ドライマウスを放置しておくと口からの感染症が原因で全身疾患にかかるリスクが高くなります。

・抗菌/自浄作用と歯の再石灰化作用が働かず虫歯や歯周病が増える
・唾液分泌量不足で食べ物が飲み込みにくくなる
・食べ物の成分が溶け出す唾液が不足して味覚が低下する
・唾液の自浄作用が低下して口臭が強くなる
・抗菌/自浄作用の低下で口内炎が多発する
・口腔内の乾燥に強いカンジダ症を発症することがある
・口角や唇が切れやすくなる
・口腔内環境の悪化から誤嚥性肺炎のリスクが高まる

5.ドライマウスの予防と治療方法

ドライマウスは日常生活でのセルフケアでも予防や症状の改善をすることができます。日常生活でできるセルフケアとクリニックでの治療方法についてお伝えしましょう。

5-1.ドライマウス予防のセルフケア

・唾液腺マッサージ

唾液腺

耳たぶの下、頬骨のすぐ内側の部分にある唾液腺の耳下腺を両手の平でクルクルと円を描くようにマッサージします。続いて、下顎のえら部分の内側にある顎下腺を親指で軽くマッサージします。

・ツボ刺激

唾液分泌を促す傍廉泉(ぼうれんせん)、耳宮(じきゅう)のツボを刺激すると効果があります。

・こまめに口の中を潤す

糖分の入っていない飲み物でこまめに水分補給をします。ガムを噛んで唾液の分泌を促すのも効果的です。

・食事の時によく噛んで食べる

噛む回数を増やすと唾液分泌量も増え、消化も良くなります。

・加湿器や濡れタオルなどを使って部屋全体の湿度も保つ

室内が乾燥していると、鼻の粘膜が乾いて口呼吸を誘発し、口の中を乾かしてしまうことがあります。室内の適度な湿度を保つことも大切です。

・歯磨きや会話を活発に行う

口の中が乾いていると、いつもに増して口腔衛生に注意する必要があります。こまめな歯磨きで口の中を清潔に保ちます。よく談笑したり歌うと、唾液腺に適度な刺激を与えます。

5-2.ドライマウスのクリニック治療

ドライマウスは歯科、口腔内科、口腔外科が主な診療科目です。また、ドライマウス専門外来を設けているクリニックもあります。

5-2-1.ドライマウスのクリニック治療の内容

医療機関でのドライマウスに対して行われる処方箋は、唾液分泌促進薬と保湿剤が中心です。唾液と成分の近い「人口唾液」を口の中にスプレーしたり、保湿ジェル、夜間の口呼吸を防ぐ器具などを使用します。
漢方薬の麦門冬湯や白虎加人参湯、柴苓湯などが用いられることもあります。

全身疾患がドライマウスの原因の場合にはその治療を行い、薬の副作用が原因の場合には薬の量を減らす・種類を変える、などで症状の改善が期待できます。

入れ歯をご使用の方のドライマウス

唾液の分泌量の少ない方は、入れ歯にも多くのお悩みをもつ場合が多くあります。
例えば、入れ歯がゆるく落ちてきたり、お口に傷がついて痛みがでたりといったことが挙げられます。
入れ歯専門歯科ハイライフグループでは、口腔内の保湿剤などを使用したり、マッサージなどを用いて、唾液分泌量を上げて、お悩みが出ない様に入れ歯治療を進めます。

まとめ

ドライマウスは患者数の増加とともに関心が高まり、専門外来も増加しています。
ケアグッズや適切な対処法も充実してきているので、口が渇くなど、心配な症状がある場合には、一度医療機関を受診して相談されるとよいでしょう。

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